永遠亭の台所。
龍也はそこで皿を洗っていた。
皿を洗い、時間と共に積み上げられていく皿の山。
それを見ながら、

「……後、皿何枚だ?」

後何枚だと言う事を呟く。
さて、何故龍也が皿洗いをやっているのか。
答えは簡単。
永遠亭で食事を取らせて貰った後、輝夜から皿洗いをしろと言う命令が出たからだ。
泊まり込みでアルバイトをさせて貰っている上にご飯の面倒まで見て貰っている龍也としては断る気も無い為、これを承諾。
そして現在に至ると言う訳である。
ともあれ、食事を取っていた人数は自分を含めて五人だったのに何で洗う皿がこんなに在るんだと言う疑問を抱いている龍也に、

「おーい、アルバイター」

何者かが声を掛けて来た。
掛けられた声に反応した龍也は一旦皿を洗うのを止め、声が発せられたであろう方に顔を向ける。
龍也が顔を向けた先には、

「てゐ」

てゐの姿が在った。
となると、声を掛けて来たのはてゐと言う事になるだろう。
自分に声を掛けて来た者の正体を知った後、

「どうかしたのか?」

どうかしたのかと言う問いを龍也がてゐに投げ掛けると、

「ねぇねぇ、ここに水を入れてよ」

両手で持っている桶を見せ付けながら、桶に水を入れてくれと言う頼みをてゐはして来た。

「あいよ」

された頼みを龍也は快く引き受けながら右手を桶に向け、右手の掌から水を放つ。
すると、直ぐに桶に水が溜まった。
桶に水が溜まったのを見た龍也が水を放つのを止めたのと同時に、

「いやー、それにしても便利だね。お兄さんの能力」

てゐから便利な能力だと言う言葉が発せられた。

「まぁ……な」

発せられた言葉に同意しながら龍也は再び皿洗いを再開する。
因みに、皿洗いをし始めてからと言うもの龍也はずっと青龍の力を使っていた。
何故かと言うと、青龍の力を使っていれば水汲みをしなくても良いからだ。
兎も角、水を生成しながら皿洗いをしている龍也を見ながら、

「ねぇねぇ、どう? この儘ここに永住しない?」

永遠亭に永住しないかと言う提案をてゐはして来た。

「まだ何所かに腰を落ち着かせる気は無ぇよ」
「ちぇ、残念」

して来た提案を龍也が有無を言わずに断ってしまった為、てゐは少し残念そうな表情を浮かべるも、

「まぁ、仕方が無いか」

大した時間を置く事無く表情を元に戻し、

「それじゃ、お兄さん。またね」

またねと言う言葉と共に水が入った桶を手に持ち、何処かへと行ってしまう。
水が入った桶を持って行ったのを考えるに、雑巾掛けか洗濯をしに行ったのだろうか。
これからてゐがする事を勝手に想像しながら、早く終わらせ様と言った感じで龍也は皿洗いのスピードを上げていった。






















「よし、終わり」

皿洗いが終った後、龍也はそう呟きながら力を消す。
力を消した事で龍也の瞳の色が蒼から黒に戻る。
その後、龍也が疲れを解すかの様に肩を回していると、

「皿洗いは終ったかしら?」

そんな言葉と共に何者かが台所にやって来た。
それに反応した龍也は、声を発した者が誰であるかを確認する為に体を動かす。
確認した結果、やって来た者は永琳である事が分かった。
取り敢えず、永琳の存在を認識した龍也は、

「ああ、終ったよ」

皿洗いは終わった事を永琳に告げる。

「そう。なら貴方に頼みたい事が在るのだけど……良いかしら?」
「ああ、別に良いぞ」

皿洗いが終わった事を知った永琳が頼みたい事が在ると言うと、別に良いと言う返答を龍也は返す。
龍也から了承の返答を受け取った永琳は、

「そう……なら付いて来て」

自分の後に付いて来る様に口にしながら龍也に背を向け、歩き出した。
歩き出した永琳の後を追う様にして、龍也も歩き始める。
そして、二人は永琳の部屋の前に辿り着き、

「さ、中に入って」

中に入る様に言って永琳は部屋の中に入って行ったので、龍也も永琳に続く様にして部屋の中に入った。
すると、

「師匠に……龍也?」

少し驚いた表情を浮かべている鈴仙の姿が龍也の目に映る。

「鈴仙?」

目に映った鈴仙の姿から永琳の部屋に彼女が居るとは予想していなかった龍也は、鈴仙と同じ様に少し驚いた表情を浮かべて、

「どうしてここに居るんだ?」

どうして永琳の部屋に居るのかと言う事を聞く。

「私は師匠にここで待ってろ言われたんだけど……あんたは?」

聞かれた鈴仙は永琳の部屋に居る理由を話しながら龍也はと聞き返す。

「俺は永琳に頼みたい事が在るって言われたからだな」

聞き返された事に龍也はそう答え、永琳の方に顔を向ける。
龍也が顔を向けた先に居る永琳は少し大きな木箱を机の上に置き、

「……さて、二人に頼みたい仕事に付いて説明するわね」

本題に入ると言った感じで龍也と鈴仙の方に体を向け、

「先ず鈴仙。貴女は何時もの様に人里へ行って其々の民家や施設に置いてある薬の在庫の確認、必要であれば補充をお願いね。薬はこの木箱の中に
入っているから」

先ず鈴仙に指示を出した。

「はい、分かりました」

出された指示を了承しながら鈴仙が木箱を背負うと、永琳は新たに三つの木箱を机の上に置き、

「次は龍也ね」

そう言いながら龍也の方に顔を向け、

「これは新しく作った薬で、貴方から見て左から腰痛、頭痛、二日酔いの薬よ」

机の上に置いた木箱に何が入っているのかを説明していく。
説明された事を受けて少し興味深そうな表情で木箱を見始めた龍也に、

「因みに、腰痛の薬は飲み薬では無く塗り薬だから注意してね」

腰痛の薬のみ、塗り薬だと言う注意を永琳は行なう。

「分かった」
「で、貴方に頼みたい事は……」

行なわれた注意を受け取った龍也を見た永琳は、本題に入ると言った感じで龍也に頼みたい事に付いて言おうとしたが、

「これを人里まで運べば良いんだろ」

先読みしたかの様に永琳が自分に頼もうとしている事を龍也は口にした。
口にした事は正しかった様で、

「正解。流石にこの量は鈴仙一人では無理だなと思っていたけど、貴方が居てくれて助かったわ」

正解と言う言葉と共に龍也が居てくれて助かったと言う発言を永琳は零す。
零された発現を耳に入れながら龍也は木箱を三段に重ね、重ねた木箱を両手で持つ。
二人共、出発の準備が出来た様だからか、

「それじゃ二人共、頼んだわよ」

出発する様にと言う指示を永琳は出した。

「はい!!」
「あいよ」

出された指示を了承したと言う返事を鈴仙と龍也はして、永琳の部屋を後にする。
そして、永遠亭を出発して人里へと向かって行った。






















永遠亭を出発してから暫らく。
人里に付いた龍也と鈴仙の二人は、

「それにしても、良く迷わないで迷いの竹林を抜けれるな」
「まぁ、私は波長とかを弄ったり見れたりするからね。それの応用で迷いの竹林を迷わずに抜けれるのよ」
「成程……」
「と言うより、迷いの竹林に住んでる者なら迷う事は無いんだけどね」
「要するに、習うより慣れろって事か」
「まぁ、そんな感じかしら」
「処で今更だけどよ、何で飛んで人里へ向わなかったんだ?」
「薬を入れてる瓶とかの種類によっては着地の衝撃で割れるって事が在るからね。それを避ける為よ」
「ああ、確かに薬が入っているビンが割れたら不味いよな」

軽い雑談を交わしながら人里の中を歩いていた。
そんな二人に、

「お。龍也の兄ちゃんに何時も良く分からない事を言ってる兎さん、こんにちは」

里民が挨拶の言葉を掛けて来たので、

「こんにちは」

龍也は挨拶の言葉を返し、鈴仙は頭を軽く下げる。
その後、

「……ん? 良く分からない事?」

掛けられた挨拶の中に気になる部分が在った為、ついと言った感じで龍也は鈴仙の方に顔を向けた。
龍也から顔を向けられている事に気付いた鈴仙は、

「人里に来ると、何故か何時もそう言われるのよね。だからここに来るのは少し苦手」

人里に来ると何時もそう言う呼称をされるので、人里に来るのは苦手だと言う事を零す。

「良く分からない事ねぇ……」

零された内容から、一体何を言っていたらその様な呼称をされるとかと言う事を龍也は考え始めた。
すると、

「着いたわ。ここが最初のお家よ」

薬を届ける家に辿り着いと言う事を龍也に伝えて鈴仙は足を止める。
それに続く様にして龍也も足を止めて考え事を止めると、永遠亭から来た者である事を伝えながら鈴仙は扉をノックした。
ノックしてから直ぐに中から返事が在ったので鈴仙は一声掛けて家の中に入って行く。
勿論、龍也も鈴仙に続く形で家の中に入って行った。
家の中に入った龍也の目には仲が良さそうな老夫婦の姿が映る。
映った老夫婦の姿から二人だけで住んでいるのかと言う事を思いながら龍也が持っていた木箱を床に置くと鈴仙も背負っていた木箱を床に置き、

「では、先ず新しい薬から説明しますね」

置かれた木箱の内、龍也が置いた木箱の中の一つから鈴仙は薬を取り出してそう言い、

「これは腰痛の薬です。これは飲み薬ではなく塗り薬なので注意してください」

早速と言わんばかりに薬の説明に入った。
そして、

「それで、この薬の使用成分及び相乗効果なのですが……」

何故か薬の使用成分、相乗効果まで説明し始める。
行き成りそんな説明を始めた鈴仙を見て龍也は呆気に取られるも、直ぐにこの説明を中断させる必要が在ると判断し、

「鈴仙、ストップスットプ」

何やら気分が乗り始めている鈴仙を止めに入った。
だからか、鈴仙は一旦説明を止めて龍也の方に顔を向け、

「何?」

若干不機嫌な表情になりながら何だと言う問いを投げ掛ける。
不機嫌なのは気分が乗ってるところを邪魔されたからであろうか。
ともあれ、鈴仙が説明を中断してくれたので、

「お前が訳分からない事を言う兎って言われる理由が分かった」

鈴仙が知りたがっている事の答えが分かったと伝える。

「え、本当!?」

伝えられた事を耳に入れた鈴仙は驚いた表情を浮かべ、本当かと聞きながら体も龍也の方に向けた。

「ああ」
「その理由は!?」

聞かれた事を龍也が肯定すると、詰め寄りながら鈴仙は龍也に答えを言う様に促す。
促して来た鈴仙の表情には、かなりの必死さが感じられた。
それだけあの呼称は嫌だったのかと言う感想を抱きつつ、

「薬の使用成分と相乗効果を説明したからだ」

求められている答えを龍也は鈴仙に教える。

「……え?」

教えられた答えは鈴仙の耳に入ったものの、当の鈴仙は良く解っていないと言う様な表情を浮かべてしまっていた。
なので、

「あのな、薬品関係の知識が無い奴にそんな説明しても分かる訳無いだろ。その証拠に、爺さんと婆さんが困った様な笑みを浮かべてるだろうが」

もう少し詳しい説明を龍也は行ない、鈴仙に老夫婦を見る様に言う。
そう言われた鈴仙は老夫婦の方に視線を戻す。
視線を戻した鈴仙の目には、困った様な笑みを浮かべている老夫婦の姿が映った。
老夫婦の浮かべている表情から龍也の説明が正しかった事を鈴仙は理解し、

「まさか……そんな理由が在ったとは……」

がっくりとした感じで肩を落とす。
まさか、薬の詳しい説明をしただけであの様な呼称されるとは全く予想していなかったのだろう。
そんな鈴仙に、

「まぁ、俺でも殆ど知らない単語ばかりだったしなぁ……」

良く分からない事を言ってる兎と言う呼称が付いても仕方が無いと口にしながら龍也は鈴仙の肩に手を置く。
すると、少し驚いた表情になりながら鈴仙は龍也の方に顔を戻して、

「貴方、薬品関連の知識が在ったの?」

薬品関係の知識が在るのかと尋ねる。
年がら年中幻想郷を旅して回っている龍也に、薬品関係の知識が在るとは想像出来ないのだろう。
尋ねて来た鈴仙の表情から、何となくではあるが鈴仙の心中を察した龍也は、

「名前を知っているってだけだ。流石にどれとどれを混ぜたらどんな薬になるとか、この薬草はどんな薬の材料になるかってのは分からないぞ」

あくまで名前を知っているだけだと言う事を鈴仙に伝えた。
伝えられた内容を頭に入れた鈴仙は何かを考える素振りを見せるも、

「ああ……そう言えば、貴方は外の世界の人間だったわね」

龍也が外の世界の人間である事を直ぐに思い出し、直ぐに納得した表情になる。
幻想郷ではなく外の世界の人間ならば、薬品関係の名前を知っていても可笑しくはないからだ。
兎も角、色々と疑問が解消された後、

「それじゃ、新しい薬の説明を簡単にしますね」

改めてと言った感じで鈴仙は老夫婦の方に向き直り、薬の使用方法と服用方法のみの説明を行なった。






















余談ではあるが、この日を境に鈴仙の薬の説明はかなり簡単で解り易いものになったと言う。






















置き薬を置いて在る家や施設を全て回り、帰路に着いた龍也と鈴仙の二人。
のんびりとした雰囲気を感じさせながら迷いの竹林の中を歩いている最中、

「しっかし、意外と時間が掛かるものなんだな。薬売りって」

思っていたよりも時間が掛かったと言う様な台詞を零す。
因みに、今の時間帯は日が暮れ始めた時間帯。
永遠亭を出発したのは昼を少し過ぎた辺りだったので、龍也がそんな台詞を零すのも仕方が無いだろう。
薬売りの仕事も大変なんだなと言う感想を龍也が抱き始めた間に、

「ねぇ、一寸聞いても良い?」

先頭を歩いている鈴仙が龍也に話し掛けて来た。
話し掛けられた龍也は鈴仙の方に顔を向け、

「何をだ?」

何を聞きたいのかと問う。
すると、

「何で……閻魔様に戦いを挑んだの?」

ポツリと言った感じで閻魔である映姫に戦いを挑んだ理由を尋ねる。

「あれ、前に言わなかったっけ?」
「そうじゃなくて、何で戦う事になったのかって事」

尋ねられた事に龍也はその様に返したが、もっと根本的な事が知りたいと言う様な事を鈴仙が口にして来たので、

「ああ、何か俺は自由過ぎるって言われてさ。それでこの儘じゃ地獄に堕ちるって言われて、地獄堕ちを避ける為にどうこうしろって言われたからかな」

映姫と戦う事になった経緯を思い出しながら龍也はそう語った。
語られた内容を耳に入れた鈴仙は驚いたと言った表情になりながら足を止めて振り返り、

「……それで、戦いを挑んだの?」

本当にそんな理由で戦いを挑んだのかと言う確認を取る。

「ああ、俺は俺が想うが儘に生きるって言ったら戦う事になってな」

取られた確認を龍也が肯定するのと同時に、

「……地獄に堕ちるのが怖くないの?」

地獄堕ちが怖くないのかと言う疑問を鈴仙が投げ掛けて来た。

「別に怖いとか怖くないとかじゃなくて、先の事……地獄に堕ちるのが怖くて自分の生き方を変える何てのは性に合わないだけだ。俺は俺自身の魂に従って
生きるだけだ。例え、その先に何が待っていたとしてもな」

投げ掛けられた疑問に迷う事無く龍也がそう言い切ると、ついと言った感じて鈴仙はポカーンとした表情になりながら固まってしまう。
それから少しすると鈴仙は再起動したかの様に表情を真面目なものに変え、

「……ねぇ、一寸相談に乗って貰っても良い?」

相談に乗って欲しいと頼みをして来た。

「相談?」
「うん。過去の事って……どうすれば良いのかな?」

された頼みを受けて少し疑問気な表情を浮べた龍也に、鈴仙は相談したい事を話す。
話された内容と先程映姫と戦った理由を聞かれた事から、

「何だ、映姫に何か言われたのか?」

龍也は何かを察したと言う様な表情になり、映姫に何か言われたのかと尋ねる。
尋ねられた事に対する答えだと言う様に鈴仙はコクリと頷いたので、

「んー……まぁ、余り深く聞くはねぇけどよ。過去との決着の着け方は人其々だからなぁ。お前が納得出来るやり方で良いんじゃねぇか?」

鈴仙自身が納得出来るやり方で決着を着ければ良いのではと言うアドバイスを行なう。

「私の納得出来るやり方……」
「そ。過去から逃げるのも、過去と向き合って生きるのも、過去を背負って生きるのもお前の自由だ。勿論、今上げた以外の方法も在るだろうけどな。
でもまぁ……一番は自分の納得出来る方法を自分で見付け、それで決着を着ける事だな」

行なわれたアドバイスを受けて何かを考え始めた鈴仙に龍也は幾つかの例を上げ、自分の納得出来る方法を見付けてそれで決着を着けるのが一番だと断言する。
その後、

「……見付かるかな?」

不安さが感じられる声色で見付かるかなと言う台詞を鈴仙は漏らした。

「見付かるんじゃねぇか? お前は妖怪何だから俺よりもずっと長く生きられるだろ。その長い人生……いや、お前の場合妖生か? まぁ、兎も角だ。
お前が生きていられる長い年月の中で見付ければ良いんじゃねぇかな」

漏らされた事に返すかの様に、きっと見付かると言う様な言葉を掛けた。
掛けられた言葉には確信と言える様なものが存在していた為か、憑き物が落ちたかの様な表情に鈴仙はなり、

「うん、何かスッキリした。ありがとう、龍也」

龍也にありがとうと言う礼の言葉を伝える。

「おう」

伝えられた礼に龍也がおうと返すと、

「あ、そうだ。龍也、今日の晩ご飯は何食べたい?」

今日の晩ご飯のリクエストは在るかと言う事を鈴仙が聞いて来た。
永遠亭で食事は基本的に鈴仙が作っている。
輝夜や永琳が何かリクエストをしなければ、その日の献立は鈴仙任せと言う事になるのだ。
兎も角、こうして晩ご飯に付いて聞いて来たと言う事は輝夜や永琳のリクエストは無いのだろう。
そう考えた龍也は少し考え、

「……卵料理を頼めるか?」

ここ最近卵を食べていなかったので、卵料理をリクエストする事にした。

「卵料理ね。了解」

されたリクエストを受けた鈴仙は了承の返事をしながら進行方向に体を戻し、永遠亭に向けて足を動かし始める。
とても軽やかな足取りで。
そんな鈴仙を追う様にして龍也も足を動かし始めた。























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